2022年5月に読んだ本を紹介します。
先月読んだ本の紹介はこちらから。
- 聖女の救済 / 東野圭吾
- イスラム飲酒紀行 / 高野秀行
- 十角館の殺人 / 綾辻行人
- それからはスープのことばかり考えて暮らした / 吉田篤弘
- ぼくの伯父さん / 伊丹十三
目次
聖女の救済 / 東野圭吾
ガリレオシリーズは福山雅治のおかげで読みやすい。
序盤で犯人はなんとなくわかるけど、証拠が見つからない斬新な一作。
タイトルも秀逸です。
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イスラム飲酒紀行 / 高野秀行
先月読んだ本『怪獣記』で怪獣を探しに行った筆者が、次は禁酒されているイスラム教圏内でお酒を探しにいく話。
結果から言うとどこの国にもお酒はあるのはあるけれど、その扱いが独特で実際に現地に赴いたから得られる妙なリアリティがあります。
酒への異常な執着から半端な行動は一切しない著者は見てて清々しく、もどかしくもない読んでて気持ちのいい一作。
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十角館の殺人 / 綾辻行人
ミステリー好きが“絶対に読むべき”と太鼓判を押した一作。
歴代のミステリー小説の中でも傑作といわれる本作は、友人たちと訪れた館で一人また一人と何者かに襲われていく話。
不可解で残酷な死を目の当たりにしつつも冷静な考察で犯人に迫る登場人物たち。
犯人を見つけ無事生き残れるのか、それとも..。
Netflixでは味わえない、小説特有の表現や驚きがこの本には詰まっています。
注目は全ての謎を解く終盤の一文。
かなりのボリュームですがあっという間に読み終えるはずです。
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それからはスープのことばかり考えて暮らした / 吉田篤弘
仕事を辞めて引っ越してきた主人公とその街の個性的な住人の話。
登場人物全員が優しくて奥ゆかしい、ゆっくりとした時間を感じる小説です。
やるせなさやもどかしさ、愛情だったり憧れが全てを語らずちょうどよくこの本に込められています。
個人的に好きなフレーズも多かったのもお気に入りの理由。
『食べることと、お昼寝と、本を読むことだけ。その他にはなにもいらないの。』
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ぼくの伯父さん / 伊丹十三
数十年前に綴られた現代に生きるエッセイ集。
近頃の文化や価値観は急速に変化していて、それについて言及したひと昔前のエッセイなんかは“当時はそうだったかもね”の集まりになりがちです。
この本もそれに違わず、なハズなのに数十年経った今でも共感を集めています。
子育てやファッション、人としてのあり方の本質は今でも変わっていないのかもしれません。
伊丹十三は有名な人らしい。
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