【作例あり】初心者おすすめのオールドレンズを紹介【Super Takumar 55mm F1.8】
安くて綺麗が最強

カメラを始めたばかりの方の前に早くから立ちはだかる壁、レンズ問題。

取りあえすで購入したキットレンズもボディの性能を十分に活かせてない気がする。

でもいいレンズは当たり前のように高い。

しかもそのレンズを購入したとして後悔はしないとも限らない。

安くて綺麗な写りのレンズがあれば。。

そんな方達におすすめしたいのがオールドレンズ。

ひと昔、フィルムカメラ全盛期に使用されていたレンズです。

もう製造されてはいませんが過去に大量生産されたものも多く、中古で安価で購入することができます。

オールドレンズの特徴はその安さに加え、個性的なボケとオールドではない写りの良さです。

昔のカメラだから写りも悪いは偏見かもしれません。

今日はそのオールドレンズの中からおすすめのレンズを1つ紹介しようと思います。

そのレンズ、Super Takumar 55mm F1.8

今回紹介するレンズはスーパータクマー。

ペンタックスが1960年代に製造していた製品です。

タクマーシリーズも色々ありますが、もっとも代表的なものがこのレンズになります。

小さくまとまった大きさ。

開放はF1.8まで設定でき、55mmも見たままを写すには最適な画角です。

当時では珍しい全自動絞り機能付きですが、ミラーレス機に使用する場合はマウントアダプターが必要なため絞りも手動で行う必要があります。

美品を9000円で購入しました。

使用感が強かったり、傷があるものはもっと安く購入することができます。

このレンズを購入する際、気をつけなければいけないのが前期後期2つのデザインがあることです。

刻印の書体で見分けることができ、今回紹介しているのは刻印が太めの後期。

状態良く市場に出回っているのは後期の物が多いです。

そしてこの後期レンズには光学ガラスに放射性物質を含むアトムレンズ(トリウムレンズ)が使用されていることで有名です。

被ばくの心配もあるかもしれませんが、トリウム自体はレンズを食べて永久にお腹の中なんて状況になってやっと、もしかしたら影響あるかも?くらい。

普段使いではまず間違いなく心配ありません。

それより知っておく必要があるのはアトムレンズの経年による黄変です。

ミラーレス機で使用する際ホワイトバランスを調整することで問題なく使用することができますが、ホワイトバランスがオートだった場合全体的に黄色がかった絵になります。

それはそれでレトロな雰囲気がでて良いかもしれませんが気に留めておくといいかと思います。

また、レンズを日光に当てておくと多少黄変も軽減されるようなのでどうしてもという方は試してみてください。

レンズだけでは使えない?

オールドレンズを購入してもマウントの規格が違うためそのままミラーレス機のボディに取り付けることはできません。

スーパータクマーはM42マウント。当時最も使用されていた規格です。

そのM42マウントをミラーレス機に適応させるためにマウントアダプターが必要になります。

値段やサイズもそれぞれで、もちろん性能も違います。

ただしっかりはまりさえすれば安い物でもレンズの性能を損なうことはないので初めは比較的評判の良い安価なものを購入すると良いでしょう。

マウントアダプターの装着前後です。

コンパクトさもこのレンズの売りですがマウントアダプターがあると1.5倍近く大きくなってしまいます。

大きさもアダプター購入の判断材料になりそうです。

では実際にスーパータクマーを使った作例をいくつか紹介しようと思います。

スーパータクマーはF値を絞ればオールドに見合わないはっきりとした描写をし、開放で撮影すればドロドロにボケるのが特徴。

さらにゴーストやフレアが盛大に我が物顔で映り込んでくるのも特筆すべき点です。

しかしそれも良しと思えるのがこのレンズ。

レンズの黄変やフレアも上手く使えばかなり味のある良い写真が撮れます。

おすすめの時間帯は夕方。

スーパータクマーと夕暮れの相性の良さを作例から伝えられたらと思います。

では観ていきましょう。

全体的に黄色が強いのがわかるでしょうか。

黄変の程度によりますが、ホワイトバランスをオートにするとこれくらいの影響があります。

周辺減光も強いのでレトロな印象に仕上がります。

現像するときに調整すれば黄変の影響も心配要りません。

開放ながらもピントがあえばしっかり描写します。

玉ボケも9000円のレンズとは思えないほどです。

個人的には少し絞った方が滑らかなボケ方をするので気に入っています。

空のコンタラストも自然で滑らか。

開放端1.8は日の落ちてきた時間帯でも十分な光量を得ることができます。

夏の終わり、哀愁漂う写真が撮れました。

遊び心くすぐる良レンズ

周辺減光もフレアもゴースト黄変も普通なら忌み嫌われるものかと思います。

しかしそれをまとめてなんか良い。に仕上げてくれるのがこのレンズです。

2本目のレンズに迷ってる。

焦点距離55mmの単焦点レンズを試してみたい。

とにかく安いレンズが欲しい。

そんな方におすすめなレンズ。

参考にしていただけたら幸いです。

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